雪兎の小部屋

病弱専業主婦の日々

2020.03.06-07 ちゃんと食べる

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「どんな日も、夜はちゃんと食べる」
テレビを観ていて、このCMが流れてくるたびに私は元気をもらっています。
牛丼屋さんに行くことはまずないのですが、男の人ががっつりとお肉を食べている様子を観ると、いとおしいなぁ、元気をもらえるなぁと感じます。
「どんな日も」というのは、気がめいっているときも、元気でいっぱいの日もしっかりごはんを食べるということなのでしょう。
短いフレーズの中に、このCMの主人公像がしっかり表れていて、その勇ましさに勇気をもらえるのです。

ちゃんと食べるということの大切さを実感したのは、今週の金曜日のことでした。この日は21:30〜0時まで夫と呑んでいました。もっとも私はノンアルですが。

普段は夫が苦手にしているということもあって、魚が食卓に上ることはほとんどないのですが、そんな夫が私を気遣って、魚料理をたくさん注文してくれたのがうれしかったです。
夫の温かい言葉と気遣いに思わず泣いてしまいました。

「食い道楽」と云われても、大食漢みたいであんまりうれしくないなぁと思っていたのですが、あの森茉莉も食い道楽であったことを考えると、食い道楽という性格は、人生を謳歌するのに一番手っ取り早いお得な性格なのかもしれません。
お刺身も馬刺も鰹ステーキも鳥刺しも、鰹ととろろと卵の〆ごはんも美味しくて、食べる前は元気がなかったのに、食べ終わる頃にはすっかり元気になりました。

ここのところ「うつでごはんを作れない」→「栄養価の高いごはんを食べないから元気が出ない」→「ますますごはんを作れない」の悪循環でした。
そういう私のような人間にとっては、外食も大事な要素なのかなぁということに気づきました。
普段食べられない魚をたくさんいただけることはもちろん、居酒屋だと夫とじっくりゆっくり話せるのがうれしいです。
夫は最近多忙ということもあって、話ができても小一時間程度ということも多く、子なし専業主婦の私はコミュニケーション不足からストレスが溜まることが多かったのでした。

居酒屋という場所は、本当はあまり得意ではありません。聴覚過敏持ちにはつらい環境ですし、お酒もたしなまないので、もっぱらお料理を楽しむ場所だと思っています。それでも夫と居酒屋に行くと楽しいのは、お料理がおいしいのと、夫が饒舌でおしゃべり好きだから。
「うまっ」「うまい」と夫が美味しそうにごはんを食べているのを眺めているのも好きです。
話題は神話学からJ-POP、能楽に文学まで、多岐に及ぶので、夫と話していて飽きることはありません。

昨日入会した「思想・哲学・文学・芸術の会」のお話でも盛り上がりました。夫も興味を持った様子で、またお話を聞かせてねと云ってくれました。

disboard.org

私にとっては夫との普段のやりとりがこのサークルのDiscordのようだなと感じることもあって、それだけにこのサークルは居心地がいいなと思います。

そのあと「冷凍食品を買おうよ」と夫が提案してくれて、コンビニへ行って冷凍食品を買い込みました。お味噌汁はなんとか作れるけれど、なかなかメインディッシュを作れない私のことを夫も理解してくれているようです。
土曜日の夕食はそんな冷凍食品を利用したごはんになりました。

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簡素な夕食ではありますが、具沢山のお味噌汁を作るとやっぱり心が落ち着きます。
前にNHKの番組「あさイチ」で医師が「どんなに精神的に不調に陥っている人でも、野菜を切ることはできる」と云っていたのが印象に残っていて、それに勇気づけられて野菜を切ってお味噌汁を作っています。
私を育てた祖母も毎日朝からお味噌汁を炊いていた人だったので、なんだか祖母に背中を押してもらっているような気がします。

少しずつでも一歩一歩前に進んでいけるように、毎日しっかりごはんを食べることを意識して、日々の生活を送っていけたらいいなと思います。