雪兎の小部屋

病弱専業主婦の日々

2020.03.24 一日作さざれば一日食らわず

先日は心療内科の受診日でした。医師にコロナと主人の多忙によってうつの症状が出ていることを告げると、うつだということを改めて診断された上で、「この状況では薬だけではなんともしがたい」と云われました。

レキサルティという薬を増やしてもらって、しばらく隔日で薬を増やして様子を見ることになりました。

ちゃんとした医療機関なので、カウンセリング代は一回6000円と我が家にとってはそれなりに負担になります。医師からも特に勧められなかったこともあり、これはもう自分でできることをするしかないなと腹をくくりました。

 

しかしうつの症状はやはりいかんともしがたく、これまでにも無気力とは長い付き合いだったのですが、うつになって輪をかけて無気力感を感じるようになりました。

でも「何かしらできることはあるはずだ」と思って、ひとまず最近心がけているゴミ捨てからはじめました。

主人との共用のスペースであるリビングに散らかっているゴミを捨てて、自室のゴミ箱の中身を袋に移して、少し気分が持ち直してきたところで、ふと「一掃除二信心」という言葉を思い出しました。

 私の念頭にあったのはこちらの本です。

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本は図書館で借りたので手元になくて引用がままならないのですが、ひとまず感想を載せておきます。どうやら三度にわたって読み返していたようです。

無印良品のwebページで本書が取り上げられていたので関心を持ち、図書館にて借りた。一般向けの本ということもあって、内容は簡潔に書かれているのだけれど、自分自身家事をすることもあって「陰徳を行ずる」にははっとしたし、「生活のひととおり全てを自分でできることは、間違いなくその人の『芯』になります」という言葉に勇気づけられた。また「人のためでもなく、自分のためでもなく。人が認めようと認めまいと、自分はやるべきことをちゃんとやる」というのは自分の仕事の基本スタンスに通じるものがあって、心から励まされたように思う。

「雑巾がけ」から始まる 禅が教えるほんものの生活力 雨伽詩音さんの感想 - 読書メーター

 

再読・図書館本。家事全般を担うようになり、改めて読み返してみると、「見えないところにこそ心をこめる、手をかける」「陰徳を行ずる」「(食材を)とことん使い切る」など心に染み入る言葉が多数あった。先日大根を丸々一本使い切ったばかりだったし、スライサーにかけた人参の切れ端も細かく刻んで料理に使うなど、自ずとこの本に書かれていることをしていたので、これからもそういうメンタリティを大事にしたい。また「無功徳」という言葉は家事をしていて毎日のように思い知らされるので、まずは自分のためと思って日々励みたい。

「雑巾がけ」から始まる 禅が教えるほんものの生活力 雨伽詩音さんの感想 - 読書メーター


図書館本・再々読。水回りを雑巾がけするたびにこの本の所作を思い出し、上から下へと雑巾がけをしている。実践的で、禅寺の生活から生まれた知恵を授けてくれる本書は、読み返すたびに新たな発見があり、今回は特に「必要最低限はもっている安心感 必要以上にもっていない清涼感」という言葉が心に響いた。なにかとものが増えがちなので、今一度自分を振り返り、余計なものを増やしすぎない生活を心がけたい。日頃から整理整頓を心がけているつもりでも、つい欲が出て新たなものを増やしてしまう。自分の欲といかに付き合うべきか考えさせられた。

「雑巾がけ」から始まる 禅が教えるほんものの生活力 雨伽詩音さんの感想 - 読書メーター

 

 私は「陰徳を行ずる」ことができるほど人間ができていないのですが、今日は「雑巾がけはなかなか難しいけれど、お風呂を徹底的に掃除しよう」と決めました。

排水溝の蓋や、洗面台の水垢も綺麗に掃除して、ようやく気分もすっきりしました。

掃除をすることは当然と云えば当然です。それで誰かに褒めてもらえるわけでもありません。

でも、掃除をすることで心の掃除もできるのだなと気づきました。

 

うつになってできないことが多くなって、特にインプットに関してはまったくできていない状況で、創作という意味でのアウトプットもままならない日々が続いていますが、そんな時こそ生活の基盤をいくらかでもきちんと整えられたら、心の安定につながるのではないかと思うのです。

何より掃除は手を動かすので、以前にも書いたように頭の中のもやもやに支配されずに済みます。

本格的な掃除はまだまだ行き届かないところもあって、すべてをきちんと整えるのは難しいですが、それでも一カ所だけでも綺麗にできた、ということはちょっとした自信になりました。

 

以前、うつと診断された当初の頃に図書館に通っていると話すと、「そういう行動療法はとても大事です」と云われました。

今はコロナで図書館も臨時休館中で、なかなか家から出られないことも多く、どうしたものかなと思っていたのですが、掃除は家でもできる行動療法なのではないかということに気づきました。

 

それからしばらくの間、再び無気力状態に陥ってしまっていて、ごはんを作る気持ちにもなれずにいたのですが、「一日作さざれば一日食らわず」という言葉を思い出しました。上の禅の本に書いてあった言葉のひとつです。

 

果たして今日私は何ができただろうかと思って振り返ってみると、掃除以外は何も手つかずのまま、あつまれどうぶつの森で巫女服を作ったり、ただ無心にTwitterを眺めたり、だらだらと過ごしてしまっていたなと気づきました。

それはそれでいいけれど、だらだらと享楽的に過ごすというのは私はどうにも苦手です。

「一日作さざれば一日食らわず」という言葉はそんな私の背筋をぴしっと正してくれる言葉だなと感じ、指定された用量のお薬を飲んで台所に立ちました。

 

しばらくの間は人間関係のもやもやに頭が支配されてしまって、イライラしていたのですが、野菜を洗って切っていると、江國香織『つめたいよるに』に収録されている「ねぎを刻む」という小説を友人に勧められたことを思い出しました。

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 そう、ちょうどねぎを刻もうと思って買ってきておいていたので、ちょうどいいやと思って、料理に使う野菜と一緒に切りました。

そうしているうちにだんだん気分も晴れてきて、お味噌汁が炊けるころにはすっかり気分も良くなっていました。

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今日のメニューは豆苗と豚肉、えのきの酢醤油炒め、玉ねぎポン酢を応用した玉ねぎめんつゆの柚子胡椒のせ、大根とお豆腐、かいわれとしめじの赤出汁のお味噌汁でした。

粗食ではありますが、やはりきちんとごはんを作れると、それだけで気持ちが整う気がします。

豆苗というのは使い勝手のいい野菜で、お値段も手頃とあって重宝しています。

「とりあえず豚肉と炒めればおいしくなる」という野菜です。

www.murakamifarm.com

栄養価も高いんですよ。

 

それからかいわれの赤出汁のお味噌汁は主人の好物です。
大根は丸々一本買っていたので、無駄にするわけにはいかないということでお味噌汁に。それだけだとちょっと寂しいのでしめじとお豆腐も加えて具沢山になりました。

主人の好物ということもあって、かいわれがあるとお味噌汁を作るモチベーションが上がるのが私としてはうれしいところ。

 

玉ねぎめんつゆはこちらのレシピの応用です。

cookien.com

レンジですぐにできるので、野菜を摂りたいときや、あと一品ほしいときに重宝しています。今回はめんつゆと、おかかの代わりに柚子胡椒を加えましたが、レシピ通りに作っても本当に美味しいです。

 

生活の指針としての禅宗が優れていることは今日一日を通じて感じたことなので、キリスト教の勉強をしながら、禅宗の勉強もはじめられるといいなと思います。

 こちらの本を積んでいるので読みたいなと思っています。

 

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その前振りとして、こちらも再読したいです。ついでに以前読んだ時の感想も載せておきます。


 

同番組を観ていたのだけれど、テキストでも読みたくなって購入。禅に関する本はこれまでにも読んできたものの、より禅の教義について掘り下げられていて勉強になるとともに、我が身を振り返って至らないところがあるのをまざまざと思い知らされた。「生かされている」という視線は普段生活していてつい忘れてしまいがちだけれど、実際周りを見渡してみるといかに自分が恵まれているかということを思わずにはいられない。そのことに感謝しながら前を向いて歩んで行きたい。

NHKこころの時代~宗教・人生~ 禅の知恵に学ぶ 雨伽詩音さんの感想 - 読書メーター

 

理論的なことも勉強しながら、今の自分にできる範囲で実生活にも生かして実践していけるよう、日々励んでいきたいです。