18歳のときに発達障害と診断されてから、私は「いつかきっと誰かが助けてくれるはずだ」と思ってきました。
でも、29歳になった今、振り返ってみると、たしかに歴代の恋人たちは私を守ってくれた部分もあったけれど、結局のところ自分のことを救えるのは自分しかいないと思っています。
実母はいわゆる毒親で、家族に助けを求めることはとても難しく、心のよりどころは恋人を除いては他になかったと云っても過言ではありません。
カウンセラーや医師も、やはり職業人ですから、ゆだねられる心の部分はそう多くはありませんし、友人に頼るということができないまま大人になってしまったので、友人に心を預けることも、なかなかできません。
18歳のときはそれがとても残酷な現実のように思っていましたが、今はもうちょっと積極的な意味を見出せるのではないかなと感じています。
私は自分の機嫌は自分で取るという考え方はあまり好きではなくて、うつなのにどうして自助努力だけで物事を解決せねばならないのだという気持ちも抱いていました。
でもふと「自分をセコムするのは自分」と捉えればいいのではないかと気づきました。
オタク界隈で「××は○○のセコム」というキャラ解釈をすることがよくあって、多くの場合××は攻めで○○は受けなわけですが、私はセコムをしてくれる××を求めていたのだなと気づきました。
たとえば今再読している漫画『フルーツバスケット』でいうと、ヒロイン透ちゃんの親友の魚ちゃんと花ちゃんはセコム的役割を担っていますし、さらに今読んでいる川原つばさ『邪道』でいうと、ティア×アシュレイはともかくとして、柢王は桂花のセコムだなと思います。
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でもリアルではそううまくいかないのが現実です。
恋人だって、夫だって、必ずしも私のセコムではない。
喧嘩をすることはとても少ないけれど、彼らだってやっぱり他人です。
結局のところ自分のことを満たしてあげられるのは自分だけなのだと思います。
でもそれは絶望ではなくて、自立だと捉えることもできるのではないでしょうか。
お互いがしっかり自分の足で立った上で助け合う。それが理想の夫婦像なのだと思います。
具体的にセコムをする方法を挙げてみると、私の場合は
・具沢山のお味噌汁を作る
・お風呂に入る
・スキンケアを念入りにする
・お茶の時間を楽しむ
・掃除をする
・スローステップ運動をする
という感じです。
とにかく自分をいたわり、衝動買いや(私はめったにしませんが)やけ食いなど、自分を傷つける方法以外で気分転換をすることが大事だなと感じています。
以前土井善晴さんのこちらの動画を観て、なんて良いことを云うんだろうと感じました。
土井先生のご著書は読んだことはないのですが、Twitterでは時々お見かけします。
「なにひとつ自分を傷つけない」ということがいかに大事なことなのか、うつを患っている私にはとても心に響いた一言でした。
ですから、これからは「自分をセコムする」という意識を持って生活できればいいなと思います。
ちょっと今はギバーであることに疲れを感じているので、そんな自分をいたわりながら、自分自身を満たしていけるようにしたいです。
この記事に書いたように、美容も「自分をセコムする」ためのひとつの手段ですね。
これからももっと自分を高めながら、自分で自分をいたわっていけるように気がけていきたいです。