ここのところ低気圧が続いていて、さらにPMSの症状も出て、不調で参っているのですが、そういうときこそ初心に返って、ご自愛ストレスケア術をまとめてみようと思います。
主に発達障害を持つ人に向けて書きますが、健常者でもご参考にしていただけることもあるかもしれません。
◆目次◆
聴覚過敏
私は発達障害を抱えていて、ストレスを感じると、まっさきに聴覚過敏の症状が表れます。
そういうときは、できるだけ音を遮断するようにしています。
テレビや除湿器といった音を立てるものは電源をオフにして、それでもエアコンなど、使わざるを得ないものをつけるときには、あまり耳にさわらない音楽を聴くようにしています。
中でもおすすめなのが広橋真紀子さんのこちらのCDです。
穏やかであまりメロディアスではないところがとても気に入っていて、いわゆるヒーリングミュージックが苦手という方にもあまり抵抗なく楽しんでいただけると思います。
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家にいるときはまだいいのですが、外にいると、なかなか対処に困るのがこの症状の厄介なところです。
そういう時は
・さわがしい場所を避ける(居酒屋、人の多い街、チェーンカフェなど)
・断れる場合は体調が悪い旨を伝えて断る
・その場から動くのが難しい場合には、同行者に体調が悪いことを伝え、休める場所を一緒に探す
・休める場所が見当たらない場合や、どうしてもその場にいなければならない場合には、お手洗いに行くと伝えてその場を離れ、薬を服用する
・薬を飲むことに理解がある相手の場合はその場で薬を飲む
・ひとりの場合でも、できるだけ用事は最低限で済ませるか、場合によっては中断して帰宅する
という風に工夫しています。
ここで無理をすると、ますます体調が悪くなるので、聴覚過敏は不調のサインだとわきまえておくことが大切です。
体の不快感に気づく
発達障害を持つ人は、自分が疲れていることに気づきにくいという特性を持っています。
「なんとなく気分が悪い」と感じても、その「なんとなく」の正体がよくわからないということは多いと思います。
その「なんとなく」の原因のひとつは体の不快感です。
私が気をつけているのは
・暑すぎたり、寒すぎたりしないか温度計をチェックする
・湿度が高すぎたり、低すぎたりしないか、エアコンや加湿器などを使って調整する
・生理のときは生理用品をこまめに替える
・病状が悪くてお風呂に入れないときも、最低限洗顔と歯磨きはする
・水分補給はこまめにする
ということです。
今日は湿度が高すぎて不快感を感じていることに気づかず、不調を引きずってしまいましたが、エアコンをつけたらだいぶ気持ちも楽になりました。
情報をシャットアウトする
体調が悪いときほどSNSをチェックしてしまうのが人のサガだと思うのですが、ストレスを感じているときに情報過多な場所に身を置くと、ますます疲れてしまいます。
私もTwitter中毒と主人に云われるほど、Twitterに張りついてしまうことが多いです。
それでも工夫できるところもあって、
・日記を書くことで、アウトプットの場をTwitterではない場所に移す
・スマホよりもPCを利用することで、Twitter以外のこと(創作やブログを書くなど)に目を向けやすくし、それらに時間を充てる
・夜眠れないときはTwitterを見るのではなく、本を読む
・Twitterには人の目があることを意識してネガティブなことを書かないようにし、体調不良などのツイートはあまりしないようにする
ということを気がけるようにしています。
実際、最近は寝る前の時間が大切なインプットの時間となっていますし、Twitterに長居するのを控えるだけでも様々なストレスから解放されます。
私は何度かTwitterをやめようとして、いずれも失敗したので、せめてTwitterに張りつきすぎるのはやめようと決めました。
Twitterで時間を費やすよりも、創作やブログを書くことに時間を充てる方が充実感も増しますし、読書をすることで一日の不全感も解消できます。
今後ともこうした工夫を続けたいと思っています。
参考文献
武田友紀「繊細さん」の本
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私はHSPの要素も持っているので、この本にはずいぶんと助けられました。
ストレスケアとして、余計な音や光などをシャットアウトすることや、対人関係に関すること、不安になりすぎてしまうことの対処法など、様々な視点で解決法が記されています。
HSPのチェックはこちらでできますので、ぜひ参考にしてみてください。
ちなみに私はHSP度:強でした。
米田衆介『アスペルガーの人はなぜ生きづらいのか』
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アスペルガーという呼称は医療現場ではあまり使われなくなりましたが、それでも発達障害の特徴を的確に掴み、わかりやすく提示した一冊です。
私は図書館で借りて読みました。
ただ、解決策が乏しいという難点はあります。自分の障害の特性を客観的に知ることはできるので、あとは個々の対処次第というところです。
私は発達障害と診断されてから11年が経ちます。
この間様々な困難を抱え、まだ今もなお生きづらさを感じています。
その原因がどこにあるのかを立ち止まって考えたいとき、もっと深く知りたいときには最適な本だと云えます。
さいごに
おかげさまでこちらの記事がよく読まれているようで、今後とも私なりに発達障害と診断されてから11年かけて気づいたことや、対処法などを書いていきたいと思っています。
当事者ではあっても専門家ではないので、まだまだわからないところも多いですが、今後とも自分なりに本を読んだり、学んだりしながら、少しでも前向きにこの障害と付き合っていきたいと考えています。