休日にこそ家事をする
長雨の影響でふたたびうつが悪化して、今週はほとんどまともに家事ができませんでした。
それでもなんとか掃除をしたり、テーブルを拭いたりするのですが、自責感はいや増すばかり。
どうしたものかなぁと思いながら週末を迎えてしまい、シンクにはうずたかく重なった皿の山。
ついには「今日こそはお皿を片づけねば……しかし気がめいるなぁ」と思って、朝も布団からなかなか出られない始末。惰眠をむさぼっていると、夢の中にも重ねられて山になった食器が出てくる有様でした。
そうしてようやく起きてみると、今日の昼間に主人にドラム缶式洗濯機を回してくれたり、食洗機にお皿を入れてくれたりしていることを報告されて、はっとしました。
専業主婦なのにこの有様ではどうしようもないのでは……?? と。
もともと仕事と家事は完全に分担制になっている我が家では、家事はもっぱら私の仕事ということになっています。
それなのに、体調不良を云い訳に、主人に甘えていたなぁと反省しました。
このままでは愛想を尽かされてしまうかも……と思い立ち、溜まっていた洗濯物を畳んで片づけて、お手洗いを掃除して、切れかかっていたハンドソープを補充し、食器の山をようやくすべて片づけました。
体調はあまり良くないながらも、ここまで動けたのは、ひとえに主人のおかげだったなと思っています。
主人が積極的に何か言葉を発したり、「ちゃんと家事をしてくれよ」と云われたわけではありません。
それでも、我が身が情けないなと思うとともに、やっぱり助け合いの精神は大事にしなくてはいけないなと改めて感じました。
自分ひとりだけでは頑張れないことも、主人がいるから頑張れるということもあるのだなと。
ちょっと前のことを振り返ってみると、まだうつになる前には「休日にこそ家事をしよう」と心に決めていたのです。
休日はどうしてもだらけてしまいがちだから、家事をして心を整え、できるだけ平日のルーティン(といってもあってないようなぐだぐだ感ですが)に合わせようと思っていたのでした。
私は実は休日が苦手で、どうしてもイレギュラーな要素が重なってしまうことに、不安感を抱いていました。
そんな中で家事をするということは、そのイレギュラー要素をレギュラーなものへと整える役割を担っていると感じます。
家事をすることが自分の心の健康を保つことになると考えれば、少々億劫でも、気持ちを切り替えられる気がします。
メイクのこと
また、そういうスイッチを入れるために効果があったのは、着替えてメイクをするということ。
最近メイクもマンネリ化してしまって、うつで調子が悪いこともあって気乗りしないことが多かったのですが、ふと内田彩仍さんのエッセイの一節を思い出したのです。
若い頃からずっとメイクをしてきたせいか、しているほうが、私らしい気がします。オンとオフの切り替えにもなり、キレイになるとやっぱりうれしいから、明るく過ごすきっかけにもなって。だから私は、家に居るときも、人にお会いするときも、いつもメイクをしています。
――内田彩仍『暮らしのつなぎ方』宝島社、2017年、p120
「メイクをしている方が私らしい」という気持ちは私の中にもありますが、ここのところメイクができていなくて、ノーメイクの自分でいることに自責感を感じながら過ごしていました。
私の祖母は毎日メイクをしていた人で、私はそれを心から尊敬しているので、メイクができないことに自尊心がどんどんすり減っていました。
それでもお化粧をする気持ちになれなくて、「体調が悪いから」と云い訳ばかりしていました。
たしかに体調が悪いとおしゃれをする気分になれないかもしれません。
家から出られない日が続いていたので、ノーメイクで困るということもないかもしれません。
でも、やっぱり主人は見ているわけじゃないですか。
リビングにノーメイクで部屋着のまま暗い顔をした妻が座っていたら、やっぱりあまりいい気持ちはしないと思います。
せめて主人が家にいる週末ぐらいメイクをしたっていいよなぁと思い立って、着替えてメイクを済ませました。
選んだのは自分に一番似合うなと感じている、excelのチュールスカートと、CLINIQUEのパンジーポップ。
excelのチュールスカートは、義実家にお邪魔する際にも携えていったぐらいお気に入りのアイシャドウです。
現在では廃盤になってしまっていますが、同じくexcelのプラムニットが近いそうなので、切らしてしまったらそちらを使いたいと思います。
アイシャドウは世の中に数多くあれど、一番肌になじむと感じるのは、このexcelのリアルクローズシャドウシリーズです。
ローズピンヒールや、ピンクモヘアも気になるところ。
最近なかなか新しいコスメをお迎えできずにいますが、このような定番だけではなく、いずれまた新作をチェックして、気になったものをお迎えしたいなと思っています。
それからコスメといえば、スキンケア商品ではありますが、CLINIQUEのモイスチャーサージインテンスを使い切りました。
夏場からずっと使ってきて、肌なじみがいいのと、ベタつきがあまり気にならないのと、敏感肌でも安心して使えることがわかったので、リピしようと注文しました。
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いったんすべてラロッシュポゼで揃えてみてもいいのかなと思ったのですが、クリームは使用感が大事なので、安心して使えるものがいいなと。
メイクができない間もスキンケアはしっかりしていたので、肌の調子は良いです。
これから乾燥する季節になるので、ますます日々のケアを頑張りたいと思います。
おわりに
うつだから家事ができないとか、うつだからメイクができないとか、云い訳をしようと思えばいくらでもできてしまうなと感じます。
もちろん本当に参っていて、ふと頭の中に死の一字がよぎることもありますが、そういう時には潔くあきらめて療養に専念するとしても、レジリエンスを高めるという点では、ちょっと自分に負荷をかけてみることも大事なのかなと感じます。
レジリエンスについてはもっと学びたいのでいずれ本を読むとして、日々少しずつでもできることをやっていくことや、平日頑張れなかった分は休日で挽回するなど、できるだけ自分を律しながら過ごせるといいなと考えています。
すべてを完璧にこなすことはできないけれど、そんな中でも少しでも自分の生活を整えていくことは、必ずメンタルの状態を改善させてくれると思います。
少しでも前向きな気持ちで主人と楽しい休日を過ごせるよう、これからもがんばれるところはがんばっていきたいです。
追記
この記事を書いたあと、せっかくだから料理を作ろうと思い立って、先日買ったカナダのハーブ豚を使った生姜焼きと、無限キャベツを作りました。
品数は少ないながらも、主人もとても喜んでくれました。
お肉と一緒にいんげんとえのきも蒸し焼きにしたので、手間もかからず、肉汁も沁みておいしくなりました。
ヒントにしたのは「趣味どきっ! 人と暮らしと、台所」の武井義明さんの回。
お肉を焼くと元気が出ると語っていたのを覚えていて、食材を買う時にチョイスしたのですが、おかげで休日にふさわしい一膳になりました。
その翌日、お茶を用意することになり、ちょっと疲れていたこともあって「アイスコーヒーでもいいかな」と思ったのですが、「いや、せっかくだからやはり紅茶を淹れよう」と思い立って、プリンとルピシアのカルカッタオークションでお茶をできたのも良かったなと思います。
ほんの一手間で、主人も私も楽しいひとときを過ごせるのなら、ちょっと気乗りしないときでも頑張れるなと感じたのでした。