経緯について
先日、医師からツムラの抑肝散(ヨクカンサン)という漢方薬を処方してもらい、今朝薬局へ受け取りに行きました。
どうにもここのところ易刺激性(が高まってしまっていて、それに輪をかけて月経がはじまって、どうしようもなくイライラしたり、かと思えば急に泣き出したりして、情緒が安定せずに悩んでいました。
命の母ホワイトを飲めば少しは治まるかと思って服用していたのですが、あまり効果がなく、医師に相談したところ処方されたのが、この抑肝散でした。
医師によれば、赤ちゃんの夜泣きや、認知症の方の気持ちの昂りに使われる漢方薬だそうで、即効性があるとのことでした。
薬局にて、薬剤師の方から「食前に飲む方が効きますが、食後に飲んでも問題ないです」と伝えられ、また医師からも頓服として飲むようにと云われていたので、さっそく先ほど服用しました。
飲む前は焦燥感や、易刺激性と呼ばれるような、特に理由もなく、長時間にわたって持続するイライラ感に苛まれていて、気持ちが昂っていましたが、服用したところ、それらがすうっとなだめられたように落ち着いてきました。
私はここのところずっとそうした気持ちに支配されがちで、心からリラックスできるということがほとんどなかったのですが、ようやくほっとひと息つけたかなと感じます。
これまでを振り返ってみると、穏やかな音楽をかけて無理矢理自力でなだめるということが多くて、人に当たったりモノに当たったりすることはないものの、その分自分の中に必死に抑え込もうとして不調になるということが多かったです。
自己嫌悪に陥ったり、もうどうすることもできないのかなと半ば諦めていたので、やはり相談してみて良かったなと思います。
易刺激性(イライラしやすい)との向き合い方について
易刺激性についての概要は厚生労働省のHPに書かれているので載せておきます。
またその下のサイトには詳細にイライラの症状について分類や傾向が書かれているので、併せて載せておきます。
私は自分の感情の動きにあまりにもセンシティブに反応する傾向があるので、イライラしているなということにすぐ気づきますし、それがきっかけで自己嫌悪に陥ってしまうのですが、「今は月経の影響があるから」とか「薬の減薬の影響かもしれない」、「そもそも私が持っている発達障害は易刺激性と深い関係がある」と考えるようにしています。
「私自身がとても残忍な性格だからだ」という考えに囚われて、ますます自己嫌悪の負のループに入ってしまうこともありますが、できるだけ自分の心の矛先を他人にも自分にも向けないでいられるといいなと思います。
漢方薬の処方について
ちなみに心療内科における漢方薬の処方については、どの程度の病院が漢方薬を出してくれるかは分かりませんが、私の場合は今かかっている心療内科に9年ほど通っていて、漢方薬を処方されるのはこれで二度目で、医師に漢方薬の理解があるかどうかが大きいのだと思います。
漢方外来のない一般の病院でも希望すれば漢方薬を処方してくれることがあります。通常の西洋医学的な診断を受けた後、保険適用されている医療用の漢方薬の中から処方してもらうことになります。
医師が漢方薬に詳しくないこともありますので、受診しようと考えている病院で漢方薬を処方してもらえるかどうかは、事前に確認した方がいいかもしれません。
ちなみにこちらから漢方薬での処方をお願いしたというわけではなくて、症状を伝えたところ、医師が判断をして処方してくださったので、おそらくはじめから漢方薬を出してくださいと患者が云っても、医師の判断次第となるかと思います。
患者も今はネットで様々な情報を集められるようにはなりましたが、最終的な医療判断は医師が下すものですし、患者はその判断に基本的には応じるということが大事なのかなと私は考えています。
情報を集めてさまざまに勉強をしながらも、専門的な知見を持った医師の判断を信頼するというのが良い患者のあり方なのだろうなと思います。