私は自炊が苦手です。
うつでコンスタントに作れないので、今では主人が食事の担当になっています。
それでも朝食と昼食は自分でなんとか用意しています。
特にここのところハマっているのが、BANANA FISHの影響で作りはじめたアメリカ風朝食プレート。
詳細はこちらに書いています。
もともとBANANA FISHの影響でアメリカ風に紅茶をマグカップでいただくスタイルにしようと決めて、パンと卵料理を合わせた簡単な朝食を作っています。
紅茶はミルクティーをいただくことが多いです。
チーズ入りスクランブルエッグと、ルピシアのユニオンジャック。
使っている器はご祝儀にいただいたNARUMIのフローラルパラダイス、トレーはムーミンバレーパークで購入したB.O.Fのトレーです。
はじめはBANANA FISHのアッシュの面影を少しでも身近に感じたいという想いでしたが、うつ病で低血圧の人間にとっては、寝起きに朝食を整えるのもなかなかつらいときもあります。
時には簡単に卵かけごはんで済ませることもありますし、最近は土井善晴さんのハムエッグ丼や、カルボナーラ丼を作って手軽に済ませることもあります。
それでも身体が動かないわりにちょっとがんばって朝食を整えられると、それだけで気持ちも少し前向きになります。
特に今はPTSDの再燃で、主治医からも家事をするようにと勧められているので、朝食や昼食を作るというのは一石二鳥でもあるのです。
はじめは推しのためと思って朝食を作っていたのですが、回り回って自分のためになっているのだなぁと感じて、それだけでいくらか気持ちが楽になります。
どんなに不調でも、どんなに無気力でも、やはりごはんを作って食べるという行為は生活の根底を支えているものなのだなと感じます。
以前、NHKの趣味どきっ! のテキストで『人と暮らしと、台所』を読んだ時に、山﨑宏・山﨑瑞弥さんの特集ページで、次のようなことが書かれていました。
台所って、灯台みたいな場所だと思うんです。灯台って海がしけていても、なぎのときも明かりがともっていて、船の安全を守ってますよね。台所も同じ。家族が元気なときもそうでないときも、仕事が順調なときも疲れ果ててるときも、台所に明かりがついていれば「今日のごはん、なんだろうなぁって楽しみになるな、と」。p72
「お母さんひとりでがんばりすぎると疲れちゃうので、灯台守はそのときに余力がある人がやればいいと思っています」と瑞弥さんが話す横で、宏さんがうなずきながら、おかずの準備を続けています。灯台が機能するには灯台守がいなければなりません。台所もしかり。ここを守る夫婦がいるからこそ、おいしいごはんが食べられ、健やかでいられるのです。p72
台所に立つことは私は苦手なのですが、それでも灯台としての台所を守りつつ、気持ちがめげそうな日も、たとえ簡単なものであっても料理をつづけたいと思います。