雪兎の小部屋

病弱専業主婦の日々

岡田尊司『ストレスと適応障害』を読む

岡田尊司『ストレスと適応障害』を読みました。

ここのところストレスに対する耐性がガクッと下がっていることを実感していて、それがなんとももどかしく、特に対人関係においてストレスに過敏に反応してしまうことが多かったのです。

その要因はおそらく診断された適応障害の病状にあるのだろうと思い、手に取理ました。

読んでみて、実家と小説講座に端を発するストレスに耐えがたくなってしまったのも無理はないなと感じました。

前者に関しては、著者が指摘するように、愛着形成に大きな問題があって、本書で云うところの不安型の愛着スタイルに該当するのだろうと思います。

不安型愛着スタイルの人は、自分が見捨てられる、嫌われる、否定されると言った不安が強く、相手に過度に依存する一方で、依存している相手に対して不必要に怒りや攻撃を向けがちである。相手の些細な欠点にも、過剰に非難を浴びせてしまいがちだ。そのため、せっかく支えてくれている相手を疲弊させたり、自信を失わせ、最後には信頼関係を破壊してしまうことになりやすい。

この問題を解決するためには、安全基地を作ることが重要だと著者は指摘します。

不安型愛着スタイルのもち主にとって、安全基地はとりわけ重要なものである。成人になると安全基地は、親から恋人やパートナーに移っていく。

自分の不安やストレスを周囲にぶつけるというネガティブな反応パターンを自覚して減らし、ポジティブな反応や、相手の欠点を許すという寛大な態度を心がけることで、対人関係やパートナーとの関係も安定につながる。

この安全基地を作るために重要なのは、

・相手の安全を脅かさない

・ネガティブな反応を減らし、ポジティブな反応を増やす

・相手が求めてきたら応える「応答性」を高める

・共感性を高める

ことだといいます。

これは同著者の著作、『カサンドラ症候群 身近な人がアスペルガーだったら』にも全く同じ論理が展開されていて、著者の持論となっているようです。

要するに、不安型の愛着スタイルの私にとっても、発達障害傾向のある身近な人たちにとっても、相互的に安全基地を作るという姿勢が非常に重要だということになります。

また個人的には小説講座で深い挫折を味わいましたが、そのストレスがプライドを折られたことに起因していることもきちんと書かれており、さらに別の道を模索する重要性も説かれていて、当事者にとって非常に良心的な内容だと感じました。

これについてはまた別途日記で語りたいと思います。

aniron.hatenablog.com

ちなみに本筋からは少し逸れますが、コミュニケーションの傾聴に際して著者が紹介しているリフレクティブ・リスニングは、主人との会話を通じて、無自覚のうちに私は実践していました。

以下の三つのメソッドをリフレクティブ・リスニングと云うそうです。

・エコーイング

話し手の語りに、表情や体の動き、相槌で反応する。そんなふうにして話を聞かれると、話し手は音響効果の良いステージで歌うように、とても心地よく話をすることができ、話が掘り下げられて行きやすい。

 

・リフレージング

話し手が発した言葉をそのまま繰り返す。その人本人の言葉で繰り返す小tによって、自分の話をそのまま受け止めて聞いてくれていると感じると共に、重要なキーフレーズを反復することで、話のポイントを整理する助けにもなる。

 

・話し手が喋ったことを、言い換えたり要約する

「いまおっしゃったのは〜と云うことですか」とか「今日話してくださったのは、〜ということでしたね」というように言い換えや要約をすることで、本人が伝えたい内容をこちらが的確に把握してできていることを伝える。

またそのままでは取り止めがなく、混乱してしまいそうな話を整理することにもなる。

実践している傾聴について、詳しくはこちらの記事に書きました。

snowrabbit21.hatenablog.jp

今後とも聞く力を高めて安全基地を築くために努力をしつつ、主人との生活を今後とも安定的なものにしていけるようにしたいです。