昨夜、主人との飲みの席で「明日は喬太郎さんの独演会があるから一緒に観たい」と云われていて、私もかねてから主人と一緒に柳家喬太郎さんの落語に触れていたので、興味をそそられました。
そうして昼ごろ起きて、ルピシアのダージリン2ndフラッシュ2022を淹れて、独演会を拝見することになりました。
演目は明治が舞台となっている「反対車」と、人情噺の「錦木検校」で、「反対車」で喬太郎さんがオチを云い間違えるというハプニングはありましたが、枕がもっぱら面白くて、やはり噺家は接する人間をよくよく観察しているものなのだなと感じました。
また「錦木検校」は時代劇のような迫真の演技で、尺のある演目でしたが、聴き応えたっぷりで引き込まれました。
質問コーナーでは、「錦木検校」は「三味線栗毛」という別名があり、こちらはハッピーエンドで終わるそうですが、今回の喬太郎さんの「錦木検校」では錦木が惜しまれつつも事切れてしまい、その事績を称えて検校の称号を得て終わるという結末のストーリーで、そのストーリーを喬太郎さんが継いでいらっしゃることが明らかになりました。
個人的にはハッピーエンドで終わるよりも、この時代劇然とした締め方の方が聴き応えがあって、喬太郎さんの演技にもしっくりくるなと感じました。
喬太郎さんの落語には私はまだそれほど触れていないのですが、シリアスな演目も、滑稽みのある演目も、どちらも素晴らしく、後者で笑いを取ると思ったら前者で一気に空気を締めて、玄人芸が光るというかっこよさがあって、芸人というよりは役者を見ているようだなと感じます。
質問コーナーでは優しいお人柄を感じさせる回答もたびたびあって、とても素敵な独演会でした。
夕食を取りながら、主人がここのところ関心を持っている江戸時代のことについて、様々に質問を交えながら聞いて、そうした時間を持てたこともよかったなと感じます。
主人はここのところ副読本として佐藤優『読書の技法』を読んでいたらしく、「私も積んでいるんだよね」と盛り上がり、その後もサードプレイスとしての図書館や、書店のことなど、本に関する話題がつづいて楽しかったです。
書店に行くと自分の視野が普段どれほど狭まっているか如実に分かったので、もっと書店に足を運んだり、図書館へ通ったりしたいねという結論に至りました。
また書店デートができると思うと今から待ち遠しいです。
三連休は台風が迫ってきていることもあり、始まる前は不安もありましたが、主人と書店へ出かけたり、ポケモンGOのコミュニティデイを楽しんだ後にアニポケのシロナ戦を観たり、こうして落語を楽しんだりと、充実した連休になったのではないかと思います。
これも主人のおかげだと感じていますし、こうして一緒にいろんなものに触れたり楽しむ時間をこれからも大切にしていければいいなと思います。
ここのところ私自身の身の回りのことや、それに伴う私の持病の悪化など、さまざまなことがあって、心がなかなか落ち着かない状況が続いていたのですが、そのような中でも夫婦の絆は変わらず、むしろこの連休で強まったのではないかなと感じています。
この先も、いつもいつも幸せな瞬間ばかりではないかもしれませんが、それでもこうしてふたりで大切な時間を築けたことに感謝の心を忘れずに、これからも一緒により良い暮らしを作っていければと願っています。