冴ゆちゃんはお膝が大好きで、この日は合計で3時間ほど私の膝の上にいました。
一緒に夕日を見上げて、「お空が綺麗だね〜」と話しかけて、幸せだなぁと思っていたら、そこから二時間ほど眠ったり、毛繕いをしたりして、動かなくなってしまいました。
それでもまだ子猫で愛情が必要なのだと思い、なんとか辛抱してこの体勢で二時間を過ごしました。
愛くるしい寝顔も見られて、体勢はなかなかつらかったのですが、それでも報われる思いがしました。
しかし、こうして私にべったり甘えすぎては、ひとりで過ごせなくなってしまうのではないかという不安もありました。
以前伺ったことのある保護猫カフェで、絶え間なく頭を撫でてあげないと満足できない猫さんがいて、その子もとっても愛くるしかったのですが、かといってその状態で育てていくのはなかなか大変そうです。
調べてみると、分離不安という症状もあるらしく、もしかして当てはまるかもしれないと思うと、急に心配になりましたが、トイレは初日からきちんと覚えてくれていますし、今のところあちこちを破壊することもなく、帰ってきた主人にその心配はないよと諭されました。
私の不安をよそに、冴ゆちゃんは夜になると急に活発になって、元気に遊ぶようになりました。
主人が飼っている観賞魚を眺めてアタックしたり、主人におもちゃで遊んでもらったりして、ご満悦な様子で、ほっと胸を撫で下ろしました。
主人はもう何匹もの猫と人生を共にしてきましたが、私は人生で初めて猫を飼うので、まだまだ慣れないところもあり、何かと不安を感じてしまうことも多いのですが、その分主人がしっかりしてくれているので助かります。
あれほど盛んだった餌鳴きも、少しずつ餌の時間帯に鳴くようになって落ち着きを見せはじめ、冴ゆちゃんも私も、お互いに慣れはじめようとしてきているのかなと感じます。
まだまだ飼い主一年生で至らないことも多いかと思いますが、これからも愛情をたっぷり注いで冴ゆちゃんを大事にしていきたいと思います。