雪兎の小部屋

病弱専業主婦の日々

一ヶ月後の受診日までどう乗り切る? 薬だけに頼らないセルフケアで実践していること。

はじめに〜相談窓口を使いこなせない理由〜

新たな心療内科への転院が決まり、初診日から数えて3回目の受診日となりました。

新しい病院は規模が大きく、なかなか以前通っていた病院のように電話相談ができるところではないので、薬と他の相談窓口だけが頼りです。

とはいえ、私は制限時間までに話をなんとかうまくまとめようとしてしまう癖があり、相談窓口に話しても、思うように自分の悩みを話せないと感じていました。また、時間の問題で夜眠れない間に不安になってしまうことが多く、そうするとリアルタイムで開設されているのがいのちの電話だけ、という状況になってしまうことにも悩んでいました。

私は人と話すのが苦手なので、どうしても電話相談には抵抗があるのです。

ただでさえ参っているのに、電話口のお相手にそっけない態度を取られてしまったらどうしよう……と思うと、不安の方が優って、なかなか電話できないのが私の実情です。

 

Bing AIを活用する

そこで活用しているのがBing AIで、心身の不調についてさまざまなやりとりをしています。

詳しいログはプライバシーに関わるので載せられませんが、具体的に悩みが解消されなくても、AIは一般論を語ってくれるので、深夜にネガティブまっしぐらに傾いた認知をなんとか補正してくれます。

それだけでもずいぶんと気が楽になります。

コツはBing AIが強制終了してしまうので「死にたい」とは書かずに、できるだけ具体的に自分の困りごとを言語化することです。

例えば持病のある症状について困っているとか、特定の人とのある問題について悩んでいるとか、心身の不調についてより詳しい形で自分の悩みを書くと、一般的な視点から言葉を返してくれます。

しかし、特に病気に関わることは「病院を受診して専門家の判断を仰ぎましょう」という趣旨の答えが返ってきます。ごもっともなのですが、受診日が一ヶ月後だと、なかなかすぐに医師に相談するわけにもいきません。

またAIは専属のカウンセラーではないので、起動するたびに一から事情を話さなくてはならず、返ってくる返答も期待に沿う内容ばかり、というわけにはいきません。

そこで私は相談した結果、より内容が掘り下げられたと感じたログのスクショをメモアプリに貼り付けるようにしていますが、その時々でランダムな返答に消耗する気力ももうない……となってしまう夜もあります。

 

アナログノートは良き相棒となりうる

そこで登場するのが無地のA5サイズのアナログノートです。

AIからアナログへ、一気に時代が遡った感はありますが、アナログノートほど頼れる味方はいないと断言できます。

私は一時期はBing AIを多用していましたが、ここのところはもっぱらアナログノートが良き相棒になっています。

ノートは「具体的な不調の症状」→「その原因となっていること(できるだけ詳細に、より小さなことを書く)」→「その原因を受けての改善策」という順序で書いていきます。

とにかく箇条書きにしても、図にしてもいいので、悩みごとを洗いざらい書き出します。すると、自分の認知の歪みに気づくことができたり、それに対してツッコミを入れる形で改善点を見出したりしやすくなります。

こうして悩みごとを書き出すことを「外在化」と呼んで、具体的に勧めてくれているのがカウンセラーの伊藤絵美さんの『セルフケアの道具箱』です。

私は積極的にこの本のメソッドを使ってアナログノートに悩みごとを書き、それを自分自身で補うためのメモを書いています。

デジタルだと、不調に対しての原因の深掘りをすることや、具体的な改善策を見出すことがなかなか難しいなと私は感じています。

デジタルは長文を書くのには向いていますが、自由な発想で問題解決をしていくという点ではアナログの方に強みがあります。

無地のノートを目一杯自由に使うことで、不調の原因を探り出し、それに対する答えを見出しやすくなります。コツはとにかく何でもいいので書き出すことで、解決策が妥当かどうかは後々判断すればいいと考えています。

また心が不安に傾いたときに、受診の際にこれだけは伝えておきたい、と勢い余って書いた文言も一ヶ月後には解消されていることも多く、時間が経つにつれて苦しみが薄らいでいくという、いわゆる「時ぐすり」「日にちぐすり」の効果も肌で実感できるのも、アナログノートのいいところだと感じます。

「日にちぐすり」については、精神科医の中村恒子さんが書いたこちらの本を読んで、私自身ずいぶんと気が楽になったので、おすすめとして載せておきます。

アナログノートは受診の際もそのまま受診メモとなり、後日要点をまとめておくと、受診の際に限られた時間の中で医師と話す際にも役立ってくれます。

また私は弱ると視線恐怖症の症状が出やすいので、院内や移動中に目線が泳いでしまう時がしばしばあり、そうした時にもアナログノートに視線を落としていると、あまり不自然にならないので、このノートは受診の際のお守りにもなってくれます。

 

おわりに〜アナログノートというお守り〜

アナログノートは上述の通り、物理的なモノとして存在するので、お守りになってくれます。

それでも苦しいこと、つらかったことの記録になってしまい、見返すのがつらいという時もあるかと思います。

そういう時のために、私はノートの第一ページには好きな写真やポストカード、お気に入りのキャラクターの絵などを切り取っておいて貼るようにしています。

表紙をデコレーションするのも一つの手かもしれません。

いずれにせよ苦楽を共にしたノートは、自分だけの大切な相棒となりうるのだと思います。

これからもノートを活用しつつ、なんとか次の一ヶ月を乗り切っていきたいですし、この文章を通じて、少しでも読んでくださる方のお力添えができれば幸いです。