雪兎の小部屋

病弱専業主婦の日々

共働きで繁忙期だった先々週。夫婦のコミュニケーション、どうしてた?

つい先日まで校正のお仕事があり、主人も主人で仕事が忙しく、先々週末はなかなか休めずに仕事をしていました。

そのような中で、コミュニケーションを取るにもまとまった時間が取れず、少し寂しい思いを抱えていましたが、それでも自分なりに「このタイミングなら話せそう」という時を見計らって、できるだけ話していて明るくなるような話題を持ちかけるようにしていました。

それは夕食を作ることを担当してくれている主人が、夕食の支度をしている間の時間で、その日あったことや、ここ最近ハマって聴いている「ジェーン・スー 生活は踊る」を流して一緒に聴いて話をしたりしていました。

ジェーン・スー 生活は踊る

ジェーン・スー 生活は踊る

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LINEでのやりとりも日常的に交わしていますが、やはり声を使って人と話すことの大切さを、コロナ禍になり、持病のある身でなかなか外に出られない事情がある私としては痛感しています。

忙しくても、軽めの本でも、ネット記事でも、ラジオでも、とにかくインプットだけは怠らないようにしていました。

それは自分自身の息抜きやケアにもなりますし、主人との会話をマンネリ化させないためにも必要なことだったのだなと感じます。

本というメディアは、どんなに軽めの本であっても情報がぎゅっと詰まっているので、余力があまりないときには雑誌を読んだり、働くことに少し悩んだときには自己啓発本などを読んだりして、自分の働く意欲をなんとか保とうとしていたなと感じます。

特に働き方関連の本は、意識が高い系というよりは、どちらかというと意識が低い人向けに書かれたものを選びました。

これらの本には「納税することが働くことの本質的な意義」だとか、「お金のために働くのは悪いことではない」とか、リアリスティックなことが書かれていて、それだけに実を伴った言葉だと感じました。

「心も身体も健康で、どんどん未来を切り拓いて、収入を上げていこう!」というほどの元気がなく、未熟者にも関わらず、持病を抱えて分不相応な仕事をいただいて、少し戸惑ってしまっていた私には大きな糧になりました。

フリーランスの仕事は実質的にはなかなか仕事を選べる立場にないので、いただく仕事をできるだけお引き受けするようにしていて、その中で学ぶことも多く、貴重な機会をいただけたなと感じています。

ただその渦中にいるときにはなかなか心のゆとりを持てず「闘病しながら働くことはこんなに大変なのか……」と何度も心が折れそうになりました。その心細い日々を、本や、本を通じて生まれる主人との会話が支えてくれたなと心から感謝しています。

学生時代のように、なかなか文学にどっぷり浸かって硬めの本もどんどん読む、ということが少なくなり、自分自身の変化に「これでいいのだろうか」と思ってしまうこともありますが、それでも本を生きる力に変えていっているのだから、私と本との関係は、もしかしたら学生時代よりも深まってきているのかもしれません。

そうしてインプットしたものを、主人とシェアすることで、ともすれば言葉数も少なくなりがちな忙しい時期を乗り切れたなと感じます。

これからもさまざまな本との出会いを心から楽しみにしつつ、自分なりに明日を生きるエネルギーに変えていきたいです。