雪兎の小部屋

病弱専業主婦の日々

Spotify、やめてみました。

はじめに

これまで何度かSpotifyや音楽サブスクに関する記事を書いてきて、再開すると書いたばかりなのですが、なんとなくSpotifyから距離を置きたくて、結局まだ再開していません。

やめたいと思った理由や、やめることができた理由、離れてみて感じたことをまとめてみようと思います。

 

やめたいと思った理由

世界中の再生数が表示されるのが嫌で仕方がなかった

些細なことではありますが、これが最も大きな理由です。私はひとりでじっくりと音楽を楽しみたいし、お気に入りのアーティストをシェアしたいと思えるのは、せいぜい一緒にコンサートに行くこともあるリアルの友人との間柄だけで、それ以外の人と音楽をシェアすることに興味が持てなかったのだと思います。

お気に入りのアーティストが何百万回と再生されているのを見ると、自分自身とアーティストとの関係が相対化されるような気がして、「推し」という概念まではいかずとも、なんだか消化不良な気持ちを抱えていました。

「推し」という概念だと「同担拒否」に当たるのかもしれませんが、とにかく好きなものは自分の中で大切に持っておいて味わいたいという気持ちが人一倍強いのだと思います。

「推し」とは云っても、私の好きなアーティストはアイドルではなく、クラシックアーティストの加古隆さんや、ポストクラシカルのharuka nakamuraさん、青葉市子さんなど、「推し」というよりはファンと云った方が適切なものですが、長年聴いてきたこれらのアーティストたちには尊敬の念を抱いています。

 

選択肢が多すぎるのがかえってストレス

私は幅広いジャンルの音楽を聴くので、お気に入りに登録した楽曲の中から、その時々の気分に合わせた音楽を選ぶのは、ちょっとした一仕事になってしまい、手間がかかると感じていました。

選択肢が多すぎるとストレスになるとよく云いますが、音楽サブスクは一生かかってもすべて聴くことができないほどの楽曲があります。

その時々の気分に応じた最適な曲を選ばないと、なんだか気分が上がらないということが多く、途中まで聴いてやはり気分ではない、と思って次の曲を選ぶ……という繰り返しが起こる夜が時々あって、ストレスに感じていました。

Apple Music時代から、これほどの選択肢はいらないのではないかと感じていて、サブスクをやめたことで選択肢が狭まったことで、より快適に音楽を楽しめるようになりました。

 

これから先もずっと課金をつづけるのかと思うと不安だった

Apple Musicの値上げに伴い、Spotifyカップルプランに主人と加入して、しばらくは続けていたのですが、やがて主人が抜けてしまったので、しばらく個人プランに加入していました。

しかし月1000円弱をずっと払い続けるのかと思うと、どうしても疑問に感じてしまい、これから先も音楽サブスクに課金しつづけなければならないと考えると暗澹たる気持ちになってしまいます。

CDを買う方が長期的に見て安く済むのではないかという思いもあり、また好きなアーティストの作品は手元に残しておきたいという思いもあって、もったいなさを感じていました。

買い切りの方が安心だなという気持ちが強くなったこともあり、今回個人プランの契約が切れたのをきっかけに、更新はしないことにしました。

 

やめることができた理由

ずっと聴いていられる、本当に好きなアーティストの円盤を買っておく

音楽サブスクをやめるにあたって、よく聴くCDは買っておこうと思い、加古隆さんのCDで気に入ったものを一通り揃えました。

QUARTET

QUARTET

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熊野古道

熊野古道

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初期費用はもちろんかかりますが、買ってみると加古隆さんのCDをエンドレスリピートしているだけで幸せ、という気持ちになり、そう多くの音源はいらなかったのだなと改めて気づきます。

もちろん初期投資に買ったこれらの音源だけでは物足りなさを感じることもありますが、ひとりのアーティストの作品を何度も何度も通して聴く喜びは、私にとっては何物にも代え難い喜びです。

またこのうち「蜩ノ記」のフルアルバムは、私が加入していた当時はSpotifyには入っておらず、4曲のみの配信だったので、その点でもフルアルバムで聴けることはありがたいなと感じます。

 

新たな音源が欲しいときには中古品なども利用していく

先月、配信で劇場版マクロスFを観てすっかりハマってしまい、世代的に音楽はずっと聴いていたので、改めてじっくり聴きたくなって、ブックオフオンラインで音源と円盤を手に入れました。

「Universal  Bunny」はリアタイで2009年ぐらいに買っていたので、その他のものを買って、中古価格で全部で5000円ほどでした。

特に円盤はまさかの限定盤で、予想外だったのでうれしい気持ちになりました。

マクロスの楽曲は聴くだけで元気をもらえるので、なんだか気分が落ち込んでいる時に流しています。

CDは初期費用はどうしてもかかってしまいますが、その後はずっと楽しめるので、今後とも中古品なども利用しながら音楽を愛していければと思います。