本当は昨年の秋に挙式する予定だったのですが、コロナ禍で延期となりました。
当日は台風も去って快晴に恵まれ、また両家共々ワクチン接種を終えて、コロナ禍の感染状況も少し落ち着いてきた頃合いだったので、主人のお父様よりたくさん寿いでいただきました。
晴れた日だったので、楽しみにしていた阿佐ヶ谷神明宮の能舞台での挙式が叶いました。
一生に一度の晴れの日にふさわしい能舞台と拝殿での挙式となり、ギャラリーの方も大勢いらっしゃって大変緊張しましたが、無事に式を終えることができました。
日本古代史のゼミにいて、記紀神話を専攻していたので、宮司さまの祝詞も聞き覚えがあってなつかしく、祝詞奏上の際にようやく心を落ち着けることができました。
また能舞台はかねてからふたりで観能に出かけたりしていたので、交際していた頃に間柄を深めた場でもあり、そうした場で挙式が叶ってありがたかったです。
神前式にふさわしい厳かな式となり、かねてから心に描いていた式を叶えることができて、本当にうれしかったです。
これもひとえにこの場を整えてくださった、阿佐ヶ谷神明宮の皆様と、お世話になった華雅苑の皆様、そして参列していただいた両家の皆様のおかげと心から感謝しています。
白無垢も刺繍が豪奢なものを選んだおかげで、写真映えもとても良く、主人の好意もあって小物や襟などをオプションの赤色で揃えたので、準備の段階で綿帽子も赤縁のものを用意していただいて、心遣いがうれしかったです。
また日本髪のかつらでの挙式・披露宴となったこともあって、途中頭痛などしないか不安でしたが、一日を通じて頭痛に見舞われることもなく、無事に式を終えることができました。
その後色打掛にお色直しをして、披露宴となりました。その前にカメラマンの方が撮影してくださいました。
色打掛は古典柄調のものが主人に似合うと褒められたので、この大柄の打掛を選びました。
日本髪にもよく似合う柄で、打ち合わせの際には迷いもありましたが、これを選んで良かったなと思います。
また付き添いの方が何かとお世話を焼いてくださって、飴や飲み物を用意してくださったり、保冷剤を着物に入れてくださって、とても助かりました。
披露宴では両家揃って和やかな会食となり、あっという間の3時間を過ごしました。
最後にサプライズで寿司職人の方が目の前でお寿司を握ってくださり、そのお寿司もとても美味しくいただきました。
最後に主人のお父様よりスピーチをいただき、それが大変立派で感動的なもので、私と主人との出会いまでの経緯に触れてくださり、泣かないだろうと思っていたのですが、思わず涙してしまいました。
実家の母と妹も泣いて、改めて皆で祝福していただきました。
実家への記念品には以前書いたとおり、ファルベの感謝状を選んだのですが、受け取った父が大変喜んでくれたようで、写真を送ってきてくれました。
両親への感謝を伝える良い機会になって、このお品を選んで本当に良かったなと思います。
植物が好きで育てている両親や、イエベ春の母にふさわしい色合いを選んだことで、よりいっそう気持ちが伝わりました。
また当日はつっかえると恥ずかしいので読まないということで打ち合わせをしていたので、手紙は両親に手渡すのみとなってしまいましたが、それでも両親は帰ってから読んでくれたようで、涙してしまったとLINEを送ってきてくれました。
きちんと事前に時間を取って用意できてよかったです。
そしてサプライズで妹が書いてきた手紙を手渡してくれて、白無垢を披露したときに真っ先に泣いていたのも妹だったので、本当に情に厚い子だなぁと感動しました。
これまでの人生でもっとも晴れやかな日となって、改めて阿佐ヶ谷神明宮の皆様、華雅苑の皆様、そして両家の皆様には感謝の気持ちでいっぱいです。
奇しくも翌日に私が一年で最も待ち望む仲秋節を控えた日の挙式となり、また一年で最も楽しみとする秋虫の鳴く頃に挙式できたことは、私にとって記念すべき式となりました。
今後の人生でも困難な時期を迎えることもあるかもしれませんが、それでもこの時期を大切な思い出として胸に刻めたことが何より喜ばしく、そして主人とようやく新たな門出を迎えられることがたいへんうれしいです。
今後とも夫婦として共に手を携えて未来へ進んでいければと思います。