雪兎の小部屋

病弱専業主婦の日々

2022.03.12-13 なんでもないけれどちょっとした贅沢

2022.03.12

朝から体調が悪く、今日は一日家にいたい……と思っていると、主人に「ブックオフに行かない?」と誘われました。

ブックオフにはかねてから気になっていた詩集があったので、行きたいと応じたものの、それから歩くのもやっとという有様で、途中で休憩を挟むことになりました。

主人はベンチで休ませてくれて、ミネラルウォーターを買ってきてくれたので、それをいただきながら少し休んで、近くにあるお寺に足を運んで家内安全と健康とを祈願しました。

主人はウクライナに平和がもたらされることを願ったそうです。私の願いはなんとも卑近だなぁと恥ずかしかったですが、世界平和の第一歩は家庭の平和だと思っています。

それからなんとか歩いてブックオフまで行って、主人とそれぞれ別れて本を見て回りました。

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買った本についてはここでは詳しく書きませんが、なんとか家までたどり着いて、主人とお茶をしました。

帰路の途中で主人がドーナッツを買って行かないかと誘ってくれたので、ふたりともチョコオールドファッションを選んで、ルピシアダージリン1stフラッシュとともにいただきました。

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この日の歩数は6000歩ほど。

普段滅多に出歩かないので、随分と歩いたという印象でしたが、この有様ではなかなか図書館通いも難しそうだなと感じました。

どうしたものかなと思いつつ、もう少し体調が回復するまでは無理をしないでおこうと思います。

 

2022.03.13

身支度をするのもつらいほど体調が悪くて、今日こそは家にいたいと思っていたものの、主人が熱帯魚店に行きたいというので付き合うことになりました。

徒歩10分ほどのところに熱帯魚店があって、時々覗きに行くのです。その近くに公園があって、そこで過ごしたいと主人が云うので、近くのコンビニで飲み物を買って、しばらくふたりで公園で過ごしました。

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主人がおもむろにコートのポケットから啄木歌集を取り出して朗読しはじめて、それを聞きながらふたりで啄木の短歌を味わいました。

直接的な表現で軽みを感じさせる文語を用いながら歌う啄木の短歌は、切実でありながらも青春の軽やかさ、ほろ苦さを味わうことができます。

青春時代はもう終わってしまったけれど、その時代が私の身にも確かにあったのだと思うと、なんだか胸がいっぱいになってしまいました。

30代になった今もまだその余韻を引きずってはいますが、周りの友人たちは社会人として立派に働いていて、私ひとりが取り残されたように感じることもここのところ多かったのでした。

それでも啄木の文学に賭ける思いが詰まった短歌の数々を味わっていると、私もまだ負けてはいられないという気持ちになります。

……と、創作に賭ける思いを語る場は日記だけにとどめておくつもりなので、この辺りまでにしておきますが、何かと感じ入る場面が多々ありました。

それからふたりで熱帯魚店へ行って、主人は楊貴妃メダカをお迎えし、私は短歌の題材にあすべく、あちこち魚を見て回りました。

普段自分ひとりではほとんど家から出ないので、こうしてたまに出かけた時にはよくよく物事を観察しようという気持ちが強いのです。

往復で徒歩20分ほどの小さな旅でしたが、それでもこの小一時間の滞在の間にさまざまに考えることもあり、短歌に仕立てようと胸中で題材を練りました。

それから帰宅してルピシアダージリン1stフラッシュを淹れて主人とお茶をしました。

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それからすぐに別れて短歌を詠み、やがて主人が美味しいものを食べようと云うので出前寿司を取ることにしました。

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ささやかながらも、充実感に満ちた休日となり、出不精の私にも構わずに率先してさまざまな提案をしてくれた主人には心から感謝したいと思っています。

今後ともコロナ禍はまだ続くでしょうし、しばらくの間は遠出もなかなかできませんが、それでも近場で楽しめることをふたりで体験していければと願っています。