雪兎の小部屋

病弱専業主婦の日々

なんだか気分が落ち着かない夜、どう過ごす? お家でできる楽しみ方を探してみました。

この日は朝方まで眠れず、一日不調気味でした。そのような中で夜がやってきて、「また眠れない夜を過ごすのか……」とどうしても気分が落ち込んでしまいました。

それでも不調だからといって不機嫌なまま過ごすわけにもいきません。主人に対してできるだけ機嫌よく振る舞いたいと常々思っているので、夕食後にお茶をすることに。

いつもは主人の好きな紅茶を淹れることが多いのですが、この日は私自身の体調を優先させて、無印良品のオーガニックハーブティーのアップル&ジンジャーを淹れました。

このハーブティーはここ数年リピしているお品で、林檎の甘い香りに癒されます。ジンジャーも体が温まるので、冬場は特に重宝している一品です。

それから主人がここのところプレイしている、スーパーマリオRPGをプレイしはじめました。

傍でお茶をしながら眺めていると、パックンフラワーに水をやって育てているモンスターが出てきて、つい惹きつけられていると、主人が「こんなん雪兎さん、絶対好きでしょ」というので思わず笑みがこぼれてしまいました。

そうして和やかなひとときを過ごして、会はお開きになり、それぞれの自室に戻ることに。

しばらくの間なんとなく何もする気になれずにいましたが、読みさしの本が手近にあって、ここ一週間、なかなか本を読めていなかったこともあり、手に取ることにしました。

とはいえ、重い腰を上げて本を読むのも気分にそぐわなかったので、リビングに一旦戻って、イッタラティーマのマグカップにホットミルクを淹れて、少しでもテンションを上げることに。

著者の南木佳士さんは医師で小説家、そしてパニック障害うつ病の当事者でもあり、このエッセイ集『生きてるかい?』の文章は心に染み入るようでした。

元々先月行った読書会で彼の代表作である『阿弥陀堂だより』を扱ったのが縁で、それから芥川賞受賞作の『ダイヤモンドダスト』につづいて、このエッセイ集を手に取ったのですが、やはり私自身患者として医師と接する機会がここのところ多いこともあり、南木佳士さんのバックグラウンドは共感性が高いのだろうなと感じます。

そうしてあまりたくさんは読めなかったものの、幾らかでも本が読めたことがうれしくて、じんわりと温まった心持ちで過ごしていると、部屋の外から主人が何やらごそごそと動いている様子が伝わってきました。

ものの整理をしていたらしく、思わずリビングに出てみると、主人が自家製のレモンハイボールを作りはじめたので、私もご相伴に預かることに。主人の好きなチーズと卵のスクランブルエッグを作り、チーズがかぶってしまったのですが、6Pチーズを出して、私はホットトマトジュースで乾杯しました。

それから主人が漬けてくれたきゅうりの糠漬けと、市販の沢庵でさらにちょっと飲んで、その間に読んでいた本のことなどを話しました。

夜遅くまで起きていてしまったのですが、それでもこうして夫婦仲良く過ごすことができて、一日を無事に終えられたのも、主人のおかげと感謝しています。

体調が悪いと凹んでしまうことも多いですが、こうした何気ない一夜を大切に心に刻んで、今夜も穏やかに過ごせればと思います。