雪兎の小部屋

病弱専業主婦の日々

2024.02.20 春をいただく

この日、東京はうららかな陽気でした。

主人が買ってきてくれたランチパックと共に、ルピシアのアッサム・プレミアム・クオリティー2023を淹れて、今日もまったり過ごそうと思っていた矢先、リモートワークで休憩に入った主人が出てきて、散歩に行かないかと誘ってくれました。

少し気が重かったのですが、身支度をして外に出ると、春のような暖かさで、白梅の花が咲き乱れていました。

氏神様にお詣りして、家内安全と病気平癒をいつものように祈願した後、主人が楽しみにしていた直売所へ。

菜の花や芽キャベツが並んでいて、かねてから買いたかったにも関わらず、昨年はご縁がなかった芽キャベツとの出会いをふたりで喜びました。

主人は天ぷらにしようと云うので、楽しみにしながら帰宅しました。

それから私自身はしばらく体調がすぐれず、なんだか鬱々としてしまっていたのですが、卓上に先日主人が書店デートをした際に買ってくれた『世界の野生ネコ』という図鑑が乗っているのを見つけて、手にとって読んでみることに。

我が家でも愛猫・冴ゆを飼っているので、どのネコ科の動物たちも、みんな一様に可愛らしくて、そのような中にも野性味あふれる獰猛さも感じられて、大満足の一冊になりました。

なかなか生態がわかっていない種や、出身地・長崎に生息しているツシマヤマネコなども載っていて、ヤマネコだけでもこんなにたくさんの種類がいるのかと驚きました。

個人的には昔からユキヒョウに憧れがあって、比較的ページが割かれていたのもうれしかったです。

それから主人がリモートワークを終えて、直売所で買った菜の花・芽キャベツに加えて、ピーマンも天ぷらにして出してくれました。

豚しゃぶも作ってくれましたが、やはり今日のメインは春野菜の天ぷらで、口に広がる奥行きのある苦味は、まさに「春をいただいている」という感じです。

口の中いっぱいに季節を感じて、幸せな気持ちになりました。

手間のかかる天ぷらをわざわざ揚げてくれた主人には本当に感謝しています。

それからお茶に誘うと、主人が乗ってくれたので、バレンタインにプレゼントしたキツネとレモンのチョコレートをいただきながら、ルピシアルイボスティー・ピーチメルバでお茶をしました。

昨年一年は色々とあって、先月育ての親である祖母を亡くして、ずいぶんと気落ちすることが多かったですが、それを今ようやく乗り越えつつあって、せめて今はこの幸せを大事に噛み締めたいと願っています。